顧客の影響を受けすぎない
ファイナンシャルプランナー(FP)は、顧客の希望を聞き、具体的なライフプランを策定し、その実行を援助するという、「顧客本位」の仕事をすることが理想です。
しかし、顧客の希望が実現不能なものであったり、コンプライアンスの精神から非常に離れたものであったりする場合には、顧客の希望に反してでも、ファイナンシャルプランナー(FP)の意見を言うほうが良い場合があります。
例えば、リタイアメントプランニング(定年退職後の資金設計など)を行う場合に、「今後、車の買い換えを、何年おきに行うか」といった、顧客の希望を聞くことになります。しかし、高齢者の自動車運転が事故につながる場合もありますので、ファイナンシャルプランナー(FP)は、「遅くとも70才くらいまでで、車の運転を止めたほうがいい」という意見を述べるほうが、よい場合もあるのです。
顧客は「老いる」ということを認めたくなかったり、自分の力を過信していたりすることもあるので、一時的には怒らせてしまうかもしれませんが、顧客の意見に流されず、冷静に、警察などの公的機関が発表しているような、信頼できるデータを提示して、話すようにしましょう。
顧客との関係がしっかりとしたものになると、「社会的、一般的にはAだが、この顧客の場合はBのほうがいい」ということが、たくさん出てきます。その際は、「自分と顧客の信頼関係」「顧客自身の希望」をまず第一に考え、「それを知らない第三者」の「一般的」な意見に流されすぎないようにしましょう。
顧客の意見は尊重しながらも、第三者の意見に影響されすぎない、ファイナンシャルプランナー(FP)には絶妙の立ち位置が求められるのです。
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